鉄道コレクション 113系3800番台 整備

保有する鉄コレ第24弾の113系3800番台2両編成を整備しました。
メニューは、
・クモハ113-3813の前面補強板の青帯の位置変更
・Nケージ化とライト類の点灯化
・アンテナ,信号炎管の取付
・パンタグラフの金属パーツ化
・幌の取付け,連結面のTNカプラー化
です。


その特異な姿からサンパチ君という愛称で慕われた車両ですが、黄色い補強板の青帯の位置が実車とは異なっています。(高さが低い。)サンパチファンの方からすると、「何でそこを間違える!」と叫んでしまうくらいの大きなエラーですが、今回はこれを修正します。

 
補強板は簡単に外れます。外したらうすめ液のプールへ。

 
まず、黄色をベースに赤・黒・白色で調色した山吹色をエアブラシで吹き、茶色をベースに黒・白色で調色したタミヤのエナメル塗料で凹みに色入れを行いました。何を考えていたのか、うっかり最初はクレオスの水性ホビーカラーで色入れをして、はみ出し部の拭き取り時に塗装面を痛めてしまい、再塗装をする羽目になりました。
次に、マスキングをして青帯をエアブラシで吹きました。色は青色をストレートで使ったのですが、若干の白色を混ぜた方が良かったと思います。
仕上げにはつや消しクリアを吹いています。


補強板を取り付けると、こんな感じになりました。


Nゲージ化には、動力ユニットTM-14(20m級A2)、走行化パーツTT-03Rを使います。TM-14は品薄で入手に苦労しました。
同時にライト類の点灯化を行いますが、イズムワークスさんの点灯化キットを使います。点灯化の手順は概ね付属の説明書通りなので割愛します。説明書と異なるのは、台車の穴開けはφ0.5mm止まりにしたほうが良いことと、鉄コレの床板にはあらかじめ集電用と思われる開口があったことです。(将来的にメーカー純正の点灯化キットが発売されるのでしょうか?)

 
点灯化作業の途中で鉄コレの説明書通りに、付属の列車無線アンテナと信号炎管を取り付けます。クモハ112の信号炎管は、2枚目の写真のように奥まで押し込まないのが正解のようです。それぞれ木工用ボンドで固定しています。

 
クモハ113-3813です。ヘッドライトの光漏れの対策が難関でした。

 
クモハ112-3813です。クモハ113-3813に比べると点灯化作業は楽でした。
模型ではこちらをM車に設定しました。

 
パンタグラフと幌,TNカプラーを取り付けます。
パンタグラフはTOMIXの0289 PS16W形パンタグラフを使いました。(指定はPS16P形ですが・・・。)パンタグラフは脚の取り付け穴が緩いので、木工用ボンドで固定しています。
幌はTOMIXのPH-101 幌枠を使いました。裏のツメをそぎ落としてこちらも木工用ボンドで固定しています。
TNカプラーは在庫の線バネ式の密連形を使いました。
これらの加工で見た目がかなり引き締まります。


これで一通りの整備は終わりです。
しかし、コストカットのためとは言え、その改造後の姿は一種の哀愁さえ感じさせた、この113系3800番台は鉄道車両の魔改造史のひとつとして末永く手元に残しておきたいと思います。(大袈裟。ww)