MicroAce キハ185系 国鉄色 特急「南風」 整備

マイクロエースの国鉄185系・国鉄色 特急「南風」5両セットを整備します。
品番がA-0360と、かなり古い製品ですが灯火はLEDです。
今回は動力のFW化とヘッドライトの電球色化を行います。

 
購入時にTNカプラー化を行っただけの車両で、そのほかの加工はしていません。


写真のような5両編成です。動画を検索してみると半室グリーン車のグーリン席は高松方だったようですが、すべての編成がそうだったのかはわかりません。


シールは「南風」「しおかぜ」が収録されています。
今回は行先幕は貼り付けずに、トレインマークだけを貼り付けますが、シールの解像度がイマイチなので、自作したものを貼り付けます。


さて、いきなりですが動力の更新を行っていきます。
アラウンド ザ 九州のキハ185系からFW付き動力ユニットをもらってきました。
上が現状の旧動力ユニットで、下が新しいFW付き動力ユニットです。
アラウンド ザ 九州の実車は機関更新を受けていたと思うので、床下カバーの造形が同じなのはラッキーでした。


台車・床下機器は色違いなので、まずは台車を入れ替えます。
台車は台車枠が色違いなので、台車枠とギヤボックスを入れ替えます。
写真は入れ替え後の写真で、下の並びが今回装着する台車となります。

 
実は座席も色と形状が異なるので、旧製品のクリーム色の座席をそのまま使います。
その場合、黄色丸枠内の台車のボルスターのダボの再現と赤色枠内のリブの切除が必要です。
台車のボルスターのダボの再現には3Dプリンターのフィラメント(φ1.75mm)を紙やすりで細く調節したものを使いました。

 
こんな感じに仕上げます。ダボは瞬間接着剤で固定しました。


ついでに黒く変色していた集電板を新しい動力ユニットの集電板と交換しました。
固定は接着剤(木工用ボンドでの点付け)です。


このまま座席を取り付ればOKと思っていたのですが、座席を取り付けるとモーター部分が窮屈で、座席が歪んでしまいました。
どうやら、旧座席と新座席では飲み込み深さが異なるようです。


そこで、取り付け爪の赤色の部分を削って座席の歪みを軽減してあげます。


取り付け爪を削った上で座席を取り付けると座席の変な歪みは目立たなくなりました。


最後に床下機器を表現したモーターカーバーを濃い目の灰色で塗装して動力更新は終了です。

 
引き続きヘッドライトの電球色化を行います。
基板の上面のLEDがヘッドライトのLEDで、下面のLEDがテールライトのLEDです。
(写真では下面のLEDは遮光シートに覆われてしまってわかりませんが。)


元々のオレンジ色LEDを電球色LEDに置き換えるだけですが、LEDを斜め上に向けないとライトケースに収まりませんので、現物合わせで調整します。

 
取り替え前後の比較です。
別件になりますが、走行させると後方のヘッドライトのちらつきがかなり酷く、サージキラーの取り付けが必要です。(今回は取り付けませんが。)

 
仕上げに、自作のトレインマークのステッカーを取り付けました。
方向幕やサボ類は未施工です。


動力が更新されて、これでまだまだ現役でいられそうです。
それでは。<(_)>

(2022/01/28追記)

ヘッドマークデザインが時代的に合っていなかったようなので、貼り替えました。