マイクロエース 283系 オーシャンアロー パンタグラフ改修

マイクロエース 283系 オーシャンアローのパンタグラフを、ダブルホーンからシングルホーンに変更します。
品番はA0761,A0762,A0763の古いロットになります。その後に改良品と銘打たれたロットのパンタグラフは、シングルホーンに変更されているようです。


手前が今回のマイクロエース製283系で、ダブルホーンパンタグラフです。
奥は比較用のKATO製の283系で、シングルホーンパンタグラフです。
実車は新製時からシングルホーンだったようですので、何とかしたいです。


KATO製のパンタグラフがそのまま取り付けられないか、マイクロエース製とKATO製のパンタグラフを較べてみたところ、どちらもWPS28のはずですが、取り付け脚の間隔やパンタグラフの形状が違います。
写真の左から順に、マイクロ製側面、KATO製側面、マイクロ製正面、KATO製正面です。
KATO製のパンタグラフは、側面が大きく、正面が小さいです。ただ切り詰めるだけではダメです。


試しにKATO製パンタグラフをマイクロエース製モハ283の屋根に載せてみましたが、取り付け脚の穴の位置が全く合致しませんでした。
また、KATO製パンタグラフ自体の前後方向の図体がかなり大ぶりなので、バランス的にどの位置に屋根に載せるかも悩みの種です。
結局、KATO製のモハ283のパンタグラフに載せ替える案はボツにしました。

 
とりあえず、今回の改修のために何でも良いからと、KATO製とTOMIX製でシングルホーンのWPS28の市場在庫を探したのですが、結構な品薄で、何とか見つかったのがKATO製の521系用のパンタグラフでした。

このKATO製の521系用のパンタグラフも、先ほどのKATO製の283系用のパンタグラフと同じく、取り付け脚の位置が異なっています。
実験したところプライマーを使っても瞬間接着剤がほとんど効かなかったので、脚の移設等の大規模な改造ができないことがわかり、色々と考えた結果、このパンタグラフのシングルホーンのみをマイクロエース製のパンタグラフに移植することにしました。


KATO製の521系用のパンタグラフシューからホーンを切り出します。
このとき、中央のシュー支えはホーンに残し、左右のシュー支えはホーンから綺麗に除去します。

 
次に、マイクロエース製の283系のパンタグラフから不要になるホーンをカットします。
カット位置は表裏から見るより、側面から見た方がわかりやすいです。


ホーンをカットしてシューを身軽にした後、先ほど切り出したシングルホーンを載せるために、シュー支えに筋彫りをします。

 
筋彫りにはラインチゼル(0.3mm)とデザインナイフを使いました。


パンタグラフにホーンを載せるにあたって、ホーンに残したシュー支えの幅は無調整でいけましたが、シューの間に収まらないときはヤスリやデザインナイフで調整します。


パンタグラフにホーンを載せたら、セロハンテープで仮止めしておき、シューの裏から写真の位置に木工用ボンドをチョン付けします。
パンタグラフとホーンの接触面に楊枝の先でコニシのGクリヤーを塗り、接着します。Gクリヤーがはみ出した部分は、乾燥する前に別の楊枝の先で巻き取ります。
余り力を掛ける部位ではないので、木工用ボンドの接着力でも十分だと思いますが、もしかしたら、セメダインのスーパーXハイパーワイドだともっと強固に接着できるかも知れません。
(2024/12/01 ホーンがぽろぽろ取れるので、Gクリヤーで接着し直しています。)

乾燥後、パンタグラフを屋根に戻して出来上がりです。
それらしくなったと思います。
では。<(_)>